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地区面積:11,436.4ha 賦課面積:10,253.5ha 組合員:870名

Tsubuyaki Sanji

【Tsubuyaki Sanji】スマート農業

2024-06-06
 昨今、「スマート農業」という言葉をよく聞きます。「スマート農業」とは……農林水産省では「農業」×「先端技術」=「スマート農業」つまり、「スマート農業」とは、「ロボット、AI、IoTなど先端技術を活用する農業」のことだそうです。
 スマート農業関係技術としては、自動運転(トラクター・田植機・コンバインなど)・遠隔操作(給水栓・草刈機)・情報収集及びモニタリング(ドローン・人工衛星)・収穫ロボット等など様々です。「誰にもできる」・「危険回避」・「労働時間の削減」などを目的に考えられたものです。しかし、大雪土地改良区での米作り農家としてみれば、トラクター、田植機の直進ガイダンス、給水栓の遠隔操作は自宅のすぐそばですので目視しながらの操作で充分、防除はドローン、収穫は1人でできるコンバインなど使用するので、ほぼスマート農業だらけです。今後、食糧自給率アップにシフトするのであれば、野菜関係のスマート農業化は必須と考えます。よく聞く、農産物の工場化に向けてデータの蓄積、管理方法の確立、24時間収穫などを実現しなければなりませんが課題は山積しております。今後、人口減少、高齢化など考えると誰にでもできる農業にしなければ、日本は消滅国家になりうる可能性が大きいです。輸入できない、それでも食べたいのであれば作るしかないのです。
 そう考えるとスマート農業の重要性が少しわかるような気がします。しかし、スマート農業を行うには導入経費、維持管理経費、更新経費などすべて永遠に経費がかかります。そのような経費に耐えられるのでしょうか? 昨今、何もかも値上げの時代になってきております。この状況をどうすれば脱せるのか皆さんも考えてみては……いつも思いますが、食糧がなければ何もできません。それなのに食糧について考えることがないと思います。皆さんも食糧について真剣に考えてみてはどうですか。
 大雪土地改良区 参事 松尾秀人
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