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地区面積:11,436.4ha 賦課面積:10,253.5ha 組合員:805名

Tsubuyaki Sanji

【Tsubuyaki Sanji】多面的効果

2021-05-10
今回は用水施設の多面的効果についてコメントします。

土地改良区が管理している用水施設は、田んぼで使用する水を供給するのが目的です。
しかし、用水路及び田んぼには多面的な効果があり、農家のためだけではありません。

先日、内閣府の調査で日本国民の約8割が「洪水懸念」を抱いており、その中の約6割が「降水量の変化」・「水温上昇」・「水質の低下」など感じています。また、「水不足よる食料生産の不安」を感じている人は約4割という調査結果が報告されております。
最近多発している異常気象などが要因と考えられますが、異常気象は近年では通常と考えなければならない状況になっていると思います。

土地改良区で管理している用水路は、山からの水、道路側溝の水などを多くの排水を受けており、大雨時には排水として活躍しております。(当区では、大雨警報が発令された場合、用水を断水し排水として対応。)
また、田んぼも大雨時には活躍をしております。雨水を一時的にある水位まで溜め、大雨が止み排水が落ち着いてから田んぼの水を排水する「田んぼダム」が活躍します。各地で実験が行われ効果が証明されております。
ほかに、田んぼは地下水をつくる・暑さをやわらげる・生き物のすみかになる・体験学習の場所になるなど様々な活躍をしております。

用水路の水も活躍をしております。皆さんが何気なく行っている公園などで、せせらぎなどが流れている場所があると思います。「親水公園」などと名前が付いている公園では、かなりの確率で用水の水を引き込んでいるところが多いと思います。
また、火災等に対応するため「防火用水」として使用されることもあります。

いつもの用水路、いつもの田んぼが農家だけでなく、色々な人のために活躍しております。興味があれば自分の住んでいる近くの土地改良区でお話を聞くのも楽しいかもしれません。

           大雪土地改良区 松尾秀人


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